Where noｗ meets next：第1回スモール・ビジネス助成金コンテストの優勝者の7年経った今と、ビジネスが成功に至った過程をご覧ください。

フェデックス・スモール・ビジネス助成金コンテスト（SBGC）での優勝以来、RedWhite Apparelはビブショーツのメインサプライヤーブランドとしての地位を確立するため、休むことなくに突き進んできました。

長距離サイクリングが趣味のユヴァ・ヴィスワナサン氏は、高性能のサイクリング用ビブショーツが手の届かない価格である点に不満を抱いていました。同じような悩みを抱える長距離サイクリストがより快適にサイクリングを楽しめるようサポートすることを使命と捉え、ヴィスワナサン氏は、サイクリング用衣料市場におけるギャップを埋めるためRedWhite Apparelを立ち上げました。

悩みをチャンスに変え、当初は単なるアイデアだったものが、ヴィスワナサン氏が2015年のフェデックスSBGCで大賞の18,000米ドルを獲得して以来、人々の注目を集めています。「フェデックスのような大企業に私たちのビジネスを認識していただくことで、自分たちの活動内容が認められたように感じ、誇らしい気持ちでコンテストに参加しました」と、RedWhite Apparel創設者のユヴァ・ヴィスワナサン氏は述べます。

ビジネスの成功におけるRedWhite Apparelの秘訣は何でしょう？それは、新技術と運営ノウハウの組み合わせです。ヴィスワナサン氏は、在庫の保管や注文処理などを実施する倉庫を外部に委託しており、これによりキャッシュフローを見積もってから在庫を購入することができます。

この戦略により、請求書の支払いに迅速かつ事前に対応することができます。「この方法でメーカーやパートナーとも強い関係性を築くことができました」とヴィスワナサン氏は述べます。「短期的なキャッシュフローに直面した際はこのような強い関係性が特に役に立ちます。」

他の新規事業者と同様に、RedWhite Apparelもビジネスの拡大を視野にいれていました。「まず最初に行ったのは、商品ラインを拡大して売り上げを向上させることでした。結果、より多くのお客様にサービスを提供し、ご満足いただくことができました。この戦略を取り入れることで、2016年には、2017年や2018年に向けてさらに成長できる状態まで持っていくことができました。しかしながらその後、持続可能な戦略ではないことに気付き、コア商品にフォーカスを戻しました」と、ヴィスワナサン氏は語ります。

元の戦略に戻してからは、ビジネスの売り上げが23%伸び、キャッシュフローも増加しました。商品の数を減らすことで在庫の回転が速くなり、2020年に至るまでも強固な財政基盤を確立することができました。

初心者たちに注目

パンデミック時にビジネスの方向性を模索していたところ、RedWhite Apparelは初心者向け長距離サイクリングという未開拓の市場に注目し、RedWhiteは「エントリー」ビブショーツという新商品を立上げしました。このアイデアは、ヴィスワナサン氏のビジネスパートナーであるアムリート・シング氏が、他のブランドが手掛けている市場の存在に気付き思いついたものでした。

「新しいお客様向けに低価格の商品を開発しようというアイデアでした」と、ヴィスワナサン氏は語りますが、一方で「資本をかけすぎずにイノベーションを起こす方法を見つけるまでは、これが良い行動であるのか納得していませんでした」と認めています。

そして結果は、素晴らしいものでした。売り上げは安定的に伸び、新しいお客様層もRedWhite Apparelから商品を購入するようになりました。

お客様のニーズに耳を傾ける

RedWhite Apparelのビジネスの根底にあるのは、お客様の快適です。ヴィスワナサン氏はこの理念を最優先に掲げ、お客様との密接かつ透明性の高い関係を保っています。これには、同社の商品の使い心地についてお客様から直接フィードバックをいただくことも含まれます。

「私たちはお客様からのご意見をもとに、常に商品の改良、改善、アイデア化を行っています」と、ヴィスワナサン氏は述べます。「すべては丁寧なサービスにかかっています。特に、現在のグローバルな競争社会おいては、カスタマーサービスが重要になってくるため、丁寧なアフターサービスを提供することが不可欠です。カスタマーサービスチームを抱えるビジネスの場合は、担当者の教育が行き届いており、お客様への共感を持ちながら対応する必要があります。」

RedWhiteにとっては、信頼できる物流パートナーがこの必要不可欠な役割を果たします。「フェデックスと連携することで、私たちのような中小企業も、お客様がどこにいても迅速かつ早急にやり取りすることができます。これは、ビジネスを効果的かつ効率的に動かし、さらには成功を収めるための最も重要な鍵となります。」

ここで分かることは、それぞれのビジネスに異なるストーリーがあるということです。しかし、共通点もあります。それは最高のアイデアやブランドを前進させてくれる商品に資本を分配することについて、より戦略的になる必要があるということです。そうすることで、ビジネスの長期的な持続が可能になるのです。