情熱が勝利へと導く:フェデックス・スモールビジネス助成金コンテスト参加企業のご紹介
スモールビジネスは、ビッグな夢から生まれます。フェデックス・スモールビジネス助成金コンテストの参加者たちの原動力と、彼らの情熱がいかにして世界を変えるアイデアに結びついたかをご覧ください。
どんなビジネスでも、その背景には夢があります。自分の情熱を傾けながら、世界をより良くしたいという夢。その夢の実現には、多大な努力と献身が必要です。フェデックス・スモールビジネス助成金コンテスト(SBGC)は、このような企業の努力を讃え、アジア太平洋地域の経済を支えるスモールビジネスのヒーローたちを祝福します。今回は、2021年度のSBGCに参加した4社の創業者・共同創業者に、自身とそのビジネスの原動力について語ってもらいました。
キャロリン・ラム医師と夫のジェームズ・ヘアー氏は、彼の心臓の状態について2つの矛盾する検査結果が出されたとき、まさにジェットコースターのような感情を味わいました。他の人には同じ思いをさせたくないと、夫妻は独自のAIを使った心エコー検査を用いて、将来の患者さんたちのためにこのような矛盾を終わらせることを決意しました。SBGC 2021の優勝企業であるUs2.aiを夫妻が共同設立したのはその時です。
医師は大変な仕事です。しかも、心臓の問題を扱うとなると、最高レベルの情熱と献身がなければ務まりません。
しかしキャロリン・ラム医師は、この情熱をさらに一歩前進させ、Us2.aiを共同設立しました。ジェームズ氏とキャロリン医師は、共に働く医師たちや治療を受ける患者さんたちを、テクノロジーを使っていかに最適にサポートできるかを常に考えています。
キャロリン医師の学びへの情熱と、女性たちをサポートしたいという思いが、この道のりを後押ししています。
自身の悲痛な体験から、キャロリン医師は、「Us2.aiは常に患者を中心に据えている」と語ります。彼女自身も医師として、「すべての人のために心臓医療を変革したい」という思いがありました。この崇高な目標を達成するためにテクノロジーを活用することは、今日のテック主導の環境では理にかなっていました。
自身の悲痛な体験から、キャロリン医師は、「Us2.aiは常に患者を中心に据えている」と語ります。彼女自身も医師として、「すべての人のために心臓医療を変革したい」という思いがありました。この崇高な目標を達成するためにテクノロジーを活用することは、今日のテック主導の環境では理にかなっていました。
キャロリン医師は、「私は長年、臨床研究の成果を発表してきたにもかかわらず、知らないことが多すぎて身が縮む思いでした」と告白します。だからこそ、彼女はスキルアップの機会を大切にし、「チームから学ぶ機会を得られることにとても感謝しています」と語ります。
彼女はまた、女性のエンパワーメントに情熱を注ぎ、常にその活動の支援に努めています。彼女がシンガポール国立心臓センターの女性心臓クリニックの責任者を務めていることはその証しです。また、キャロリン医師は、女性の心不全リスクを軽減する可能性のある国際共同治験を実施し、研究を通して女性のために立ち上がっています。キャロリン医師は、「問題はずっとあったのですが、長い間、女性は過小評価されていたのです」と語っています。
誰もが家に帰れば幸せな気分になりたいと思うものですが、そのために重要なのが、家がきちんと整理されていることです。自宅を自分だけの快適な空間にしたいけれども、そのための時間がないという思いから、ビクター・チン氏は韓国でホームクリーニング・サービスのブランド、Misoを立ち上げました。
きっかけは、ホテルでの滞在でした。「住まいを維持するための努力いらずで、住まいの体験を楽しむことができたのです」とチン氏は言います。きっと同じような思いをしている人がいるに違いないと、彼は暮らしを向上するべく取り組み始めました。
Misoが従業員3名から150名、予約件数500万件を超えるまでに成長した要因には、チン氏のお客様中心主義に対する鋭い感覚、人々の生活を便利にしたいという情熱、そして常に成長を目指す姿勢があります。
人々はただでさえ多くの決断を迫られていて、しかも、そのためのリサーチが必要です。「清掃サービスについてリサーチしたい人はいません。ただ掃除を済ませたいだけなのです」とチン氏は言います。Misoはそのことをよく理解し、それに沿ってお客様を満足させることを目指しています。これは、お客様中心のビジネスを目指すチン氏の思いと一致しています。
「スタートアップとは、挑戦することに尽きます。やってみなければ成功の可能性はゼロのまま。それがMisoの原動力となっています」とチン氏は述べます。それはMisoがSBGCに応募するきっかけとなり、同社が引っ越しや修理、リフォームなど他のホームサービスにも拡大することになった理由でもあります。
「何よりも嬉しいのは、Misoが働く人とサービスを受ける人の両方の生活を便利に変えていることです」とチン氏は語ります。今では、作業員は仕事を求めて毎日地域の清掃業者事務所に通う必要はありません。そして顧客は、自宅を迅速かつ効率的に快適な空間に変えることができます。
フィリピン人はしばしば、最も勤勉で優秀な働き手だと賞賛されます。しかし、問題がありました。「私は、多くのフィリピン企業が適切な人材を見つけ出せないでいることに気づきました。一方、求職者は自分のスキルや能力、興味に合った仕事に応募する方法を知りません。両者ともに損をしていたのです」とポール・リベラ氏は言います。
今、その橋渡しをしているのが、地元企業のKalibrrです。
企業にとって従業員は最大の資産であり、その働きによってビジネスの成否が決まります。Kalibrrの共同設立者であるポール・リベラ氏は、最適なビジネスに最適な人材を見つけることに、いつも情熱を傾けていましたが、適切な人材を採用する上で多大な困難に直面していました。
アメリカからフィリピンに帰国し、起業家を志したリベラ氏は、「私はいつも、アイデアよりも問題を探し出すことを信条としています」と語ります。彼は、ASEANで最も急速に成長しているこの経済圏1で、優秀な求職者がやりがいのある仕事を見つけられないことに、深刻な問題があると気づいてました。彼は、「経営者として、企業にとって従業員がいかに重要で不可欠な存在であるかを知っていたので、この問題を解決したいと思ったのです」と付け加えます。
「私たちは、地域住民を夢の仕事につなげるKalibrrの価値を信じています。私たちは、この会社が人々の生活に与えたインパクトを目の当たりにしてきました」と、リベラ氏は語ります。製品とそのサービスへの強い自信から、リベラ氏は「このストーリーをより大きなコミュニティへ広げていくことは、まさに理にかなっている」ので、SBGCへの参加を決めました。
「Kalibrrには夢みる人たちが集まっています。自分のスキルや能力に見合った仕事があり、企業が優秀な人材を採用できる未来を、社員全員が夢見ています。そのビジョンの実現を目指して、私たちはこれからも活動を続けていきます」と、リベラ氏は語ります。
人は時として、高い目標に向かい、失敗します。しかし、「成功する人とそうでない人の違いは、たとえ失敗しても、その失敗から学ぶことができるかどうかです。たとえ実現に時間がかかっても、実行し続け、夢を見続け、自分のビジョンを貫き続けましょう」とリベラ氏は締めくくりました。
生命を維持するための薬や治療の中には、非常に高額な費用がかかるものがあります。そのため、多くの人にとって手の届かないものとなり、致命的な結果を招きます。そこで、Nalageneticsの創業者たちは、この問題を解決しようと考えました。
Nalageneticsの共同設立者であるレヴァナ・サニ氏とアストリッド・イルワント氏は、薬物の有害な影響が自分の家族に永続的な副作用を引き起こすのを実際に体験しました。事実、米国では薬物有害反応(ADR)により、毎年約130万人が救急外来を受診しています2。
薬物反応の多くは遺伝的要因によって引き起こされるため、薬物反応ファーマコゲノミクス(PGx)検査によってADRを特定し、予防できる可能性があります。しかし、アジアではPGxは広く普及しておらず、また安価でもありません。Nalageneticsが目指すのは、この状況をすべて変えることです。
現在、PGxは利用可能ですが、高価なうえ結果が出るまでに時間がかかるため、アジアでは広く普及していません。さらに、こうした手法の遺伝子データベースは白人やヨーロッパ人の試料をもとに作られているため、アジア人には適していません。「Nalageneticsは、最も費用対効果が高く、現地で実証された、かつ実施可能な精密医療を提供することに情熱を注いでいます」とサニ氏は語ります。
医療技術の分野は難しいものですが、創業者たちはどうやって前進し続けているのでしょうか?「感謝の気持ちを忘れず、前向きで思いやりのある人たちに囲まれることです」とサニ氏は言います。運動をして心身の健康を保つことも、この会社では大切なことです。
Nalageneticsは、初のプロジェクトであるハンセン病患者の遺伝子検査を開発して以来、複数の薬物-遺伝子相互作用検査やパネル検査など、予防のための検査に分野を広げてきました。現在、400の病院やクリニックと連携しており、今後も拡大していく予定です。「ゲノム技術を使って問題を解決し続けたい」とサニ氏は語ります。
情熱がビジネスに変わるとき、本当に素晴らしいことが可能となります。そして、素晴らしいビジネスは、より良い地域、社会、世界へとつながっていくのです。これこそ、フェデックスがすべてのスモールビジネスを支援する理由です。
1The Straits Times, Robust growth propels Philippine economy to fastest-growing in Asean, 2022
2Centers for Disease Control and Prevention, Adverse drug events in adults, 2017
スモールビジネスセンターからのその他のお知らせ
創設者の高校時代の情熱がいかに腕時計のグローバルビジネスの成功へとつながったのかをご覧ください。
お客様のお望みがグローバル展開でも、地域での成長のためのファンディングでも、ビジネスのちょっとしたインスピレーションが欲しいだけでも、FedExはお客様にご提供できるものがあります。
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