太陽の光を浴びよう
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太陽の光を浴びよう
フェデックス・グラウンド®がマウイに導入したソーラー電力システムが未来のエネルギーのモデルとなる
2020年9月15日
ハワイでは、電力は輸入された石油に依存しており、価格も高い上に多くの温室効果ガスを排出します。しかし、ハワイ州には太陽という豊富な自然資源があります。年間平均276日が晴れているため、ハワイ州のマウイは太陽の力を活用するのに最適な場所です。マウイのフェデックス・グラウンドの施設では、まさにこれが実用されています。
クリーンで信頼できる
この施設に取り付けられているソーラーパネルやソーラーバッテリーは、次世代の再生可能エネルギーを象徴するものです。オンサイトのソーラー設備の多くは、パネルを通して太陽のエネルギーを利用し、建物に直接電力を供給します。一方、マウイ施設に設置されているTesla社のPowerwallのような専用バッテリー・システムなら太陽のエネルギーを現場に蓄えることができるため、太陽の光が降り注いでいない場合でもエネルギーを利用することができます。
また、バッテリー・パックに蓄積されたソーラー・エネルギーを活用することで、多くの人々が空調を利用する夏場など、送電網のエネルギー需要が高い場合でも、送電網にかかるストレスを軽減することができます。こういった需要の急激な増加はさまざまな課題をもたらし、エネルギー公益会社による炭素集約型の方法を使った電力の生成が増加するおそれがあります。
このシステムはソーラー・エネルギーの力と充電可能な最新のリチウムイオン電池のストレージ容量を組み合わせ、エネルギー・コストの削減や排出量の回避を実現するだけでなく、送電網に遮断が発生した際に備えた耐久性を構築するのにも役立ちます。
小規模であるが強力
昨年、163枚のパネルを搭載したこのシステムにより、7万5,000キロワット時の電力が生成されました。これにより、1,114平方メートルの施設で必要とされる電力のほぼ100%をまかなうことができました。この施設は世界最大規模を誇るものではありませんが、さらなるフェデックス施設に拡大したり、得た知識をお客様などのステークホルダーと共有する前にソーラーパネルやバッテリー・ストレージ構成を管理可能な規模でテストするには最適な拠点です。グローバル規模では、他にも25にものぼるオンサイトのソーラー設備を保有しています。現時点では、バッテリー・ストレージを扱っている施設はこちらの施設のみですが、将来に向けた有用なモデルとなればよいと考えています。
未来に向けたエネルギー
2018年に導入されて以来、マウイのシステムはフェデックス全体における再生可能エネルギー戦略の主要部分として期待されています。同システムは、お客様のエネルギー目標をサポートし、他事業がサステナブルな電力源にシフトするためのモデルを提供します。このイノベーション溢れるテスト事例を通して、この技術をより多くのフェデックス施設に導入し、交通・配送・施設運用などの支援対象を問わず、フェデックスが掲げるカーボンニュートラル目標の達成に役立てられないかと評価を進めています。
世界中のフリートに電気自動車が追加されている中、再生可能なエネルギー源を保有することは今後さらに重要になってきます。自社の電気自動車が低炭素でクリーンなエネルギーで稼働していることを確実にするためにも、再生可能エネルギーへの投資は基本であり、これによりサービスを提供する地域における環境への影響を軽減することにもつながります。
フェデックス・グラウンドは、自給自足型マイクログリッドのパイロットを含め、再生可能エネルギーの容量を拡大するためのインフラストラクチャを計画しており、一方フェデックス・エクスプレスはフリート電動化戦略に取り組んでおり、公益事業、メーカー、規制当局と連携して広範囲にわたる変化を推進しています。
分岐点
ソーラー・エネルギー技術は分岐点を迎えており、フェデックスではこれをワンランク上に持っていけるよう取り組んでいます。マウイ施設におけるオンサイトのソーラー + バッテリー・システムは、エネルギーと耐久性向上の新しいモデルを象徴するものです。ここでの学びをエネルギー管理アプローチの革命家や技術投資に活かすことで、業界全体でこのようなアプローチを実現可能なものにすることができ、人々や地域に貢献することができます。私たちは一丸となって、よりサステナブルで耐久性に優れたエネルギー戦略に向かって歩んでいるのです。